■ ID | 375 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 奥秩父雁坂峠付近のシラビソ立ち枯れと環境要因 |
■ 著者 | 小川和雄
埼玉県環境科学国際センター 嶋田知英 埼玉県環境科学国際センター 三輪誠 埼玉県環境科学国際センター 松本利恵 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 日本環境学会 |
■ 出版年 | 2002 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第28回日本環境学会研究発表会、平成14年6月29日 |
■ 抄録・要旨 | 近年、山岳部の樹木立ち枯れがしばしば報告され、本県でも奥秩父亜高山帯の立ち枯れがめだつことから、1997年からの甲武信岳付近の調査に引き続き、1999年から雁坂峠周辺の立ち枯れ実態調査及び環境条件調査を行った。
結果の概要は以下のとおりである。
@雁坂峠から東破風山にかけて2.1kmの尾根筋南側斜面に シラビソ立ち枯れ林が22か所点在していたが、その大半に 稚樹が密生していた。
A立ち枯れ木の平均胸高直径は8.4cm、年輪数は55年で、 その範囲は33年から80年とばらつきが大きかった。
B1999年5月以降、毎月採取した降水は極めて清浄であり、 三宅島噴煙の影響が無い時、ECは10μS/cm以下であっ た。
C標高2,000m付近の土壌は未分解のリターが堆積したポド ゾル土壌で、pH3.7〜4.7の強酸性であった。
D森林内では春先の気温上昇の後、積雪のため地温の上 昇が遅く植物が水ストレス状態となることが示唆された。 |
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